- 12月27日
yonichimarusan 清冨 雅子さん
■yonichimarusanさんについて教えてください。
使う人に寄り添い、生活を共にできるような、シンプルイズベストで誰にでも馴染むデザインを目指すレザークラフトです。一点一点、すべて手縫い、手作業で製作しています。
■yonichimarusanさんはマルシェの初回にも参加していただきましたが、いかがでしたか?
想像していたよりたくさんのお客様と出会えたことはもちろんですが、出店者さん同士での横の繋がりができたり、自分自身もお客さんとしてイベントを楽しめた1日でした。
▲昨年の様子
■あれから約1年。この期間で何か変化はありましたか?
この1年は私にとってチャレンジの年でした。委託ではない形で海外での販売にも挑戦しようと、今年は台湾・韓国で出展してきたのですが、日本とはお客様の感覚が違っていて。というのも、私のメイン商材は財布なんですが、海外はキャッシュレス化の速度感が日本の比じゃなかったんですよね。財布の説明をしても「カード用の財布はないんですか?」って聞かれたりして、すごくカルチャーショックを受けました。
そこで改めて気づいたのが、日本人の”現金に対する思い入れ”でした。日本もキャッシュレス化は進んでいますが、現金に対する特別な想いというのがそこにあって、だからこそ財布(特に長財布)が大事にされているんだなぁと。「ご祝儀は新札」とか「お札は折りたくない」とかって今でも文化として続いていますよね。
これからはこの1年で学んだことを融合させて、時代に合わせたデザインを海外から逆輸入しつつ、日本人向けのアイテムも少しずつ進化させて、商品を作っていきたいと思っています。
■今後はどんな場所での出展を目指していますか?
台湾と韓国にはまた行きたいと思っています。あとは旅行を兼ねてタイにも行ってみたいなと。
日本だと、静岡の「アリィの冬と夏」というイベントに出展してみたいです。全国からクラフトを中心に多様な“つくりて”が交わる複合型企画展で、全国でも人気の作家さんたちが集まっているイベントなんです。このイベントを主催されているalg vinter och sommerさんが企画された、神戸の「DOUBLE KOBE」には出展させていただいたのですが、いつか本家に出てみたいなぁと思っています。
最終的には月に一度くらい、旅をしながら売り歩くのが目標ですね。
■当日マルシェに並ぶ商品についても教えてください。
今回は前回には無かった新商品がたくさん並ぶかと思います。カラフルな商品も増えているかと。
長財布は新たに、小さなカバンにも収まるような「4分の3」と、もう一回り幅が小さい「5分の3」をご用意しました。以前のデザインと比較したサイズ感をそのまま商品名にしました。お札スレスレまで小さくしているので「現金派だし長財布がいいけど、少し小さい物が欲しい。」という方にもオススメです。ストラップをつけてカスタマイズすることもできるので、組み合わせをお楽しみください。
■会場にお越しの方へ、メッセージをお願いします。
金具やファスナーなどの無機質なものが革に関与するのが嫌なので、なるべく見えないように、使わないようにしています。老若男女・性別関係なく使っていただける商品ですので、ミニマルなデザインを楽しんでいただけると嬉しいです。
【STAFF 取材メモ】
海外でも知名度を上げつつあるyonichimarusanさん。地元・神戸での活動も大事にされていて、今回またイチニーマルシェに出店いただけることになりました。機能性とデザイン性を兼ね備えた、シンプル好きにも愛されるハンドメイドのレザークラフト。とても気さくな清冨さんとのおしゃべりも楽しみながら、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。