- 12月27日
PoLeToKo 石崎 治美 さん
■PoLeToKoさんについて教えてください。
手作り木製雑貨「ぽれぽれ動物」のお店です。インドネシア・バリ島の天然木を使って、ひとつひとつ手作りで作られています。
全国の小売店や本屋さんへの卸も行いながら、2012年に乙仲通りに直営店をオープンしました。お店には常時60種類の定番商品と、期間限定商品が並んでいます。
現在、私は店長をしながら、ぽれぽれ動物のデザインを行っています。
■「ぽれぽれ動物」についても詳しく聞かせてください。
まず名前ですが、スワヒリ語で「ぽれぽれ」とは「ゆっくり」という意味で、言葉の響きがブランドイメージにぴったりだったのでそう名付けられました。
素材に使用している木は、南方系の白木で学名「アルビジア ファルカタ」。日本では 「南洋桐」ともいわれます。柔らかくて軽く加工しやすいのが特徴で、桐ダンスの引き出し部や包装材などに多く使用されています。大変成長が早い木で、伐採による森林破壊を起こさないだけでなく、痩せた土地も肥沃にすることから、熱帯地方各地で多く植樹されています。
この素材を型取り、やすりを使ってひとつずつ丁寧に削り、仕上げていきます。手作りなので、表情など それぞれに少しずつ個性があるのも「ぽれぽれ動物」の特徴です。
■石崎さんがデザインされる中で、大事にされていることはどんな点ですか?
動物たちの特徴を捉えながらも、職人さんたちが実際作るときに難しくなりすぎないように、そのバランスは大事にしています。例えばマレーバクの後ろ足の角度ひとつとっても、どんな風にしよう?とか、単純すぎると面白くないし…とか、たくさん悩みました。毎回とても悩ましいですが、その分 完成したときは毎回ものすごく嬉しいです。
■どちらもとてもかわいいですが、特にお気に入りの動物はありますか?
今はカメレオンが1番のお気に入りです。ポイントはなんと言ってもこの顔。ちょっとゆるい感じの表情と口角が上がっているのがかわいいんですよね。カメレオンは顔も尻尾も足も…と、特徴が多すぎて、どこを単純化させるかですごく悩みました。一番見せたいところはどこだろうと考えた結果、顔と尻尾を目立たせて、足はちょっと単純化させることにしました。
スタッフの皆にもそれぞれお気に入りの子がいるのですが、今お客様の人気ナンバーワンはマレーバクです。
■お仕事をする中で嬉しい瞬間はどんな時ですか?
お客様が「ぽれぽれ動物」と目があって「わぁ!」とトキめく瞬間を横で見ている時はとても嬉しい気持ちになります。女性だけでなく、男性の方やご年配の方も、皆さん見てニッコリされるんですよね。赤ちゃんやお子さんが大事そうに手にとって にぎにぎしてくれているのもかわいいし、嬉しいなと。そういう瞬間に「作ってよかった」って思います。
■当日マルシェに並ぶ商品についても教えてください。
定番商品を中心に30種類程度の動物たちが並ぶ予定です。細やかな曲線までこだわって作られているので、ぜひいろんな角度からご覧ください。
■会場にお越しの方へ、メッセージをお願いします。
実際にご覧いただいて「かわいい!」「これにする!」と思っていただけたら嬉しいなと思います。1 つ 1 つ表情が違うので、手に取って、じっくり見比べてお楽しみください。
【STAFF 取材メモ】
1年ほどの時間をかけて大事に育まれた後に、ようやくお店に並ぶ「ぽれぽれ動物」たち。手にとると確かな温もりが伝わってきます。それはきっとたくさんの方々が真心を込めて関わってこられたからなのだと、石崎さんのお話を聴いて感じました。慌ただしい日々を緩めてくれる動物たちに、あなたも癒されてみませんか?