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120 WORKPLACE KOBE

  • 12月27日

ハチミツの俵屋  俵 満博さん

■ハチミツの俵屋さんについて教えてください。

養蜂経験50年の『みつばちの獣医さん』が選んだ養蜂場で採取された、国産の安心・安全なハチミツを販売しています。

祖父が戦後に国内で始め、その後に南米コロンビアでも養蜂業を営んできました。日本に帰国してからは、蜂の飼育や養蜂用の資材販売などを行ないながら、2023年より国産を中心にハチミツの販売を行なっています。

「みつばちの獣医さん」というのは…?

父は養蜂の仕事をする前に獣医をやっていたんです。その資格と経験を活かして、今はみつばち専門の獣医さんとしても活動しています。日本各地の養蜂場の飼育相談も兼ねて、フソ病を始めとするハチの病気の診断や治療を行なっています。

■神戸は養蜂するにあたって、どのような環境なんでしょうか?

実は六甲山は非常に恵まれています。過去に水害予防のために植樹をした影響で、今は季節ごとに多種多様な木々やお花で溢れているんです。さらに都市部は農薬の影響がないので、みつばちにとって住みよい環境です。その反面、秋口になるとスズメバチがすごく多いので、その時期のお世話はとても大変なんですよね。できればその影響がない2号線あたりに巣箱を置けるといいなと思うのですが、街や人への影響を考えると今はなかなか難しいのが現状です。ちなみに、みつばちは半径3キロくらいまで飛ぶので、その辺りに置いても十分に山々の蜜源植物まで飛んでいくんですよ。

今後の目標はありますか?

農薬の心配のない「都市養蜂」に取り組んでいきたいと考えています。地元・神戸の行政や学校に働きかけて、教育の一環として屋上などで育ててもらうような取り組みの提案にも挑戦したいなと。実現させるにはいろいろと課題もありますが、すでに活動を始めている方々と情報交換しながら神戸でも同じようなことができればいいなと思っています。

まだまだ みつばちについて知られていないことも多いんですよね。神戸もヨーロッパのように、みつばちと人間が共生できる社会になるよう、正しい情報をお届けしていきたいです。

当日マルシェに並ぶ商品についても教えてください。

地元・六甲山でとれたものとしては、いろんなお花の蜜が集まった百花蜜や、クセが少ないアカシアのハチミツ、山桜のハチミツをお持ちします。その他にも国内からは和歌山産・みかんのハチミツ、青森産・りんごのハチミツをご用意する予定です。海外からはミャンマー産・ひまわりのハチミツをお持ちします。非常に味が濃いので、ピザやチーズなどにもオススメです。少しずつ食べ比べがしたいという方に向けて、3種類の味比べセットもございます。

ひとつひとつ、本当に味が異なります。試食もご用意しますので、ぜひお試しいただいた上でお好みのものをお選びください。

会場にお越しの方へ、メッセージをお願いします。

国産の安心・安全なハチミツを色々とご用意していますので、どうぞお越しください。


STAFF  取材メモ

キッチンにハチミツを常備している私ですが、俵さんのお話を聴いて「まだまだみつばちについて知らないことだらけだなぁ」と感じました。今回は会場の都合でみつばちには会えませんが、いつもはブースに一緒に連れてきていらっしゃるそうですよ。みつばちと共に暮らせる社会になれるよう、私たちにはどんなことができるでしょう。まずはその美味しさを知るところから始めてみませんか?