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120 WORKPLACE KOBE

  • 1月08日

MILLE 太田 圭佑さん

◼️会社について教えてください。

“つくる”から“伝える”までを担う繊維問屋というコンセプトで、卸・小売事業、流通支援事業に取り組んでいます。産地の人たちと独自の生地を開発し、企画・小売の人たちとそれらを商品化していく。そんな一連のなかで地域産業に在る良さを、使ってくれる人たちにしっかりと伝えることを大切にしていて、ただ単に仕入れて売るだけでなく、産地の仕事と日々の生活の橋渡し役となることで、良い循環が生まれることを目指しています。

◼️昨年はどんな1年でしたか?

イベント出店に積極的に挑戦し、この秋は東京・熊本・台北に行ってきました。台北は初の海外出店で、商品が受け入れられるか不安でしたが、結果は大盛況で。そこで商品の魅力だけでなく、接客の重要性を再認識しました。私たちの生地は見ただけでは特徴が伝わりにくいため、必ず説明が必要です。しかし言葉が通じない中で、どうやってその魅力を伝えるかは試行錯誤しました。結果的に中国語のポップを作ったり、教わった単語を活用したりして、お客様とのコミュニケーションを図ることができました。海外でも自分たちの商品が受け入れられたことは、自信につながり、海外卸売りに向けた肌感覚を養う貴重な機会になりました。

イベント出店を通して気づいたのは、接客を通じてお客様の声を直接聴くことで新たに気付けることがたくさんあるということです。日常生活の中で気になることや「これどうやって洗うの?」といった質問まで、気軽にご相談いただけたら嬉しいなと思います。

◼️今後について聞かせてください。

株式会社MILLEでは「日本の繊維産業に好循環を創出する」ことをビジョンに掲げています。起業当初は繊維工場の流通支援を主に取り組んでいましたが、最近では“産地の技術連係”をテーマに新しい生地を開発し、自社製品として販売していくことに注力しています。生産者の方たちと一緒に繊維のポテンシャルを引き出しながら、驚きと発見のある製品を届けていきたいです。