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120 WORKPLACE KOBE

Studio Al Sole

気持ち上向く、あたたかな彩りを。

-Studio Al Sole

ヴェネツィアンガラスのアクセサリー、ガラスペイント、ボールペンで描く曼荼羅アートなどを制作しています。
イベント出店をはじめ、ハンドメイド雑貨店で委託販売も行っています。今年は、初めて、カフェで曼荼羅アートの展示をさせていただきました。

「Al Sole」とは、イタリア語で「陽当たりのいい」「ひなたの」という意味。
日々の暮らしに一点、彩りを添えられたらという思いを込めて作品を創っています。

作品それぞれの鮮やかな色彩を、ぜひお楽しみください。

作家活動を始めた経緯について教えてください。

2019年から「Studio Al Sole」として活動をスタートしました。
専門的に美術を学んでいたわけではありませんが、もともとアートやデザインにはずっと興味がありました。
カラーの資格を取ったり、テキスタイルデザイン事務所に勤めていた時期もありますし、染色を手がけていたこともあります。

そうして表現手段をいろいろと模索していく中で、ガラスや曼荼羅アートに出会った、という流れです。

ガラス工芸には以前から何となく惹かれていたところ、フュージングという技法を知り、専門の講座で学びました。
ガラスをカットして、組み合わせ、高温の電気炉で溶かし合わせる技法です。
材料のガラスは、国内外のメーカーいろいろありますが、イタリアが好きなので、ヴェネツィアンガラスを使っています。

曼荼羅アートは、アクセサリーの委託販売先を探していたときに、偶然目にした体験会のチラシがきっかけです。
「面白そうだな」と軽い気持ちで参加してみたら、思っていた以上に夢中になってしまって。
しばらくはガラス制作を少しお休みして、曼荼羅をひたすら描いていたほどです。
あらためて、自分は色彩やデザインが本当に好きなんだな、と実感しました。

ちなみに…今回出店されているAtelier seedsでカリグラフィーも学んでいます。
伝統的なカリグラフィーの基本を習得しつつ、文字や飾り罫など、カリグラフィーの要素を曼荼羅にも取り入れていきたいと思っています。

それぞれの魅力はどんなところですか?

ヴェネツィアンガラスは、色数自体は他のメーカーに比べると多くはありませんが、透明感が高く、発色がとてもクリアで鮮やかなところに惹かれています。アクセサリーにしたときにも、パッと目を惹く存在感があると思います。

曼荼羅アートは、描いていると無心になれるところが魅力ですね。
中心から少しずつ描き進めていきますが、最初から完成形が決まっているわけではありません。
次はこうしてみようかな」と、その時々の感覚に任せて描くのですが、何をどう描いても、ぐるっと丸く一周すると、きれいな模様になります。そうやって描き広げていくと、自分でも予想していなかった形に仕上がって、それがとても面白いんです。
パターンを繰り返し、集中して描いていると、瞑想に近い感覚になります。
画材は、主にゲルインクのボールペンを使っています。発色がよく、パステルカラーやメタリック、ラメ入りなど、いろんなペンがあるので、それらを選びながら描くのは楽しいですね。

ガラスも曼荼羅アートも、ある程度は意図して制作しますが、最後は自分のコントロールを超えた部分が必ず出てきます。
ガラスは電気炉で焼くため、溶け方や色の混ざり方が最後まで分かりませんし、曼荼羅も描き進めるうちに想像と違う表情を見せてくれるんです。
その「予想を超えてくる瞬間」が、どちらにも共通する面白さだと思っています。

どんなことを大切にしていますか?

一番は、「自分がいいと思えるかどうか」ということです。売れそうか、一般受けするかは、あまり考えすぎないようにしています。

ハンドメイドの一点物だからこそ、極端に言えば、「誰か一人に響けばいい」。
それには、自分自身の「いいね!」という感覚を信じることが大切だと思っています。

今後の目標について聞かせてください。

これからは、曼荼羅をガラスに描いたり、テキスタイルとして展開したりすることにも挑戦してみたいです。
以前、染色やテキスタイルに興味を持っていたこともあり、模様をリピートパターンにして、布として使える形にできたら面白いなと考えています。私自身は裁縫が得意ではないので、布作家さんとコラボできればいいですね。

最近では、これまで時間をかけて取り組んできたことが少しずつ繋がっていく感覚があり、それを今とても楽しんでいます。

ご来場いただく方への
メッセージ

今回は、ヴェネツィアンガラスのアクセサリー販売に加えて、曼荼羅アートのワークショップも行います。
ワークショップでは、あらかじめ用意したデザインをもとに、お好きな色で描いていただきます。
初めての方でも大丈夫ですので、安心してご参加ください。

アクセサリーも曼荼羅アートも、「つける」「飾る」ことで、気分が少し上がるものだと思っています。
特別な日でなくても、日常の中でふと目に入って、気持ちが明るくなる。そんな存在になれたら嬉しいです。

今回が、ガラスフュージング作品や曼荼羅アートに初めて触れるきっかけになる方もいるかもしれません。
ぜひ気軽に手に取ったり、体験してみてください。