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120 WORKPLACE KOBE

  • 12月16日

#120の住人 井澤さん <後編>

 

120の気になる会員さまを紹介する「120の住人」シリーズ。

 

今回は、デザイン歴30年、ウェブサイト制作を中心に活動中の井澤さんにお話を伺いました。
ロゴ・パッケージデザイン、リーフレット、冊子などのデザインも手掛け、企業のプロモーション活動を企画から制作までサポート。

なかでも、最近はオウンドメディア運営(※)に力を入れているそうです。

 

(※)オウンドメディア・・・企業が所有する情報サイト

 

さて、後編では、井澤さんの次の挑戦、「未来の食」がテーマのウェブメディア「What To Eat ?」立ち上げについて、

それを始めようと思った経緯や、想いをお聞きしました。

 

(前編・後編と分けてお届けしています)

前編はコチラからご覧いただけます。
https://bit.ly/3dX5hEX

 

<取材日:2021年12月06日>

 

 

⚫️ ずっとやりたいと考えていたメディア運営、来年から始動!

「未来の食」がテーマの情報サイト「What To Eat ?」とは

 

―まず、なぜ「食」をテーマにしようと思われたのですか?

 

食に興味を持ったのは、オリーブオイルの通販サイトの運営がきっかけです。

ちょうど「オメガ3」という油がブームになった頃で、

脂肪酸のことを調べていくうちに、食と健康の関係に興味が出てきました。

その後「モロラボ」の運営で、さらに食への関心が高まっていったという感じです。

 

ここ数年、食品業界では「完全栄養食」と呼ばれるプロダクトがいくつもリリースされたり、

近い将来肉が食べられなくなるかもということで「代替ミート」が盛り上がってきたり、

フードロスの問題も頻繁に取り上げられるようになりましたよね。

そこから未来食に対する興味が高まり、アンテナを張るようになりました。
 

食をめぐる情報は事欠かない。これからの10年で食が随分面白くなるだろうと思っています。

 

 

―「What To Eat?」はどんなウェブメディアにする予定ですか?

 

「これから、我々は何を食べていけばいいのか?」というのが大きなテーマです。

食の分野って今課題がたくさんあると思います。「What To Eat ?」の軸は二つあります。

一つは地球と人類のサステナブルに関する軸です。人口増加やCO2の問題により、

今の食生活をこの先何十年と維持できなくなってきている…。

そんな中、代替肉や培養肉、昆虫食の改良がどんどん進んでいます。

 

もう一つの軸は栄養素と健康です。いま生命科学が発達してきて、

「何をどのように食べれば、健康で長く生きられるか」ということが以前より解明されてきています。

一方、飽食の時代において栄養失調の人が沢山いるのも事実。
 

そういった現代の食の課題に切り込みながら、
「What To Eat ?」を通して、「未来の食」について情報発信しようと考えています。

 

既に取材したい会社が山ほどあり、もう今月から取材を開始します。

 

 


 
  

 

⚫︎ ゆくゆくは、「未来の食」の試食プラットフォームを作りたい

 
 
―「未来の食」の試食プラットフォームとはどんなものですか?

 

先日、渋谷にオープンした「b8ta(ベータ)」(※)という「売らない店」に行ってきました。

「売らない店」というのは今後ブレイクが期待される新しい商品を集めたスペースで、

お客さんは色んな商品をタダで試せます。

ここで客のデータをとり、企業はそのデータを今後の開発に生かすという仕組みです。

これに近いことを「未来の食」でも出来ないかと考えています。

 

そこから、未来食を作る会社のプロモーション支援やコンサルティングといったお手伝いもできればと考えています。

若い方がどんどんスタートアップを立ち上げる中、日本の「食」の未来を担う若い方を応援したいという気持ちもあります。

 

(※)b8ta(ベータ)
https://b8ta.jp/・・・アメリカのシリコンバレーが発祥。

いち早く試作品を店に出し、企業は客の反応を見ながらものづくりを進めることができるのが特徴。

 
 

 

⚫︎「宣伝ファクトリー」から「QSPERI(クスペリ)」へ、屋号を変えます!

 
 
ーこのタイミングでQSPERI(クスペリ)という新しい名前に変えるのはなぜですか?

 

体験(experience)と実験(experiment)を、今後の自分たちのテーマにしようと考えているからです。

その両方をかけたexperi(エクスペリ)からとっていて、それを少しアレンジし、QSPERIとしました。

 

 

―なぜ「体験」と「実験」をテーマに?

 

まず、試食体験をビジネスにしようと考えているのと、

UX(ユーザーエクスペリエンス)のエクスペリエンス(体験)からとっています。

 

次に実験ですが、ビジネスの場においても、もっと実験的なアプローチが必要なのではないかと考えています。

実験は仮説が大切で、どんな仮説を立てられるかが重要です。

ビジネスも同じで、世の中の小さな動きを敏感に察知して「なぜだろう?」と考え、

それを説明できる大胆な仮説が立てられるかどうかが重要だと考えています。

 

「実験」と「体験」が、今後の自分たちの一つのテーマになると思っています。

 

※UX・・・ユーザーエクスペリエンス(User eXperience)の略称。

「ユーザーが、ひとつの製品・サービスを通じて得られる体験」を意味している。

 

⚫︎ 今年良かったことのひとつ・・コワーキングスペースの会員になったこと

 
 
―コワーキングスペースを使うようになったのは今年からと聞きましたが、使ってみてどうですか?
 
生活にメリハリがつきました。

ずっと家で作業をしてきたのですが、いくつか仕事を抱えるなかモードの切り替えがとても難しかったです。

でも120を使うようになって、作業モードから、一歩外に出ると考えるモードへ切り替えられるようになりました。

イベントにも参加して、それに背中を押されたことも良かったです。

 

 

 

●「半歩未来の食 デリバリー」(078神戸企画)

井澤さんが背中を押されたという、120が会場で開催されたイベント

 
 
 
インタビューを終えて・・・

インタビュー中は、井澤さんが語るオウンドメディアの話にすっかり夢中になってしまいました。

その分野で活躍する面白い人たちを見つけ、

井澤さん自身が愛をもって取材されている様子が目に浮かびました。

また、世にもっと知られるべきモノやコト、それをいち早く発見し、広めようとされる情熱も感じました。

 

今後、「未来の食」の分野で活躍する人たちにどんどん取材をする予定だそうです!

「インタビューしてほしい!」という方はぜひ、QSPERIの井澤さんへ!

様々な経験をされてきた井澤さんが立ち上げる、「食」のウェブメディア、とっても楽しみです!

今回は、ありがとうございました。