- 7月05日
誰かの糧となる挑戦を、この先も。 株式会社ROC 坂本翔さん #120の住人
120 WORKPLACE KOBEの気になる会員様を紹介する「#120の住人」
今回は「#120の住人」の名付け親でもある、株式会社ROC 代表取締役 坂本翔さんにお話を伺いました。
開設当初からご利用いただいている坂本さん。
これまでの会社の歩みや個人としての挑戦について聴かせていただきました。
――株式会社ROCは今年で創業8年ですね。
個人事業として創業してから10年、株式会社ROCとしては8年になります。大きな成長の過程で、代表交代からの復帰など、様々な経験を積んできました。これまであっという間だったなという気持ちもありますが、それぞれの出来事が重要な意味を持っていて、無駄な時間は1つも無かったと感じています。
現在は約20名の社員が在籍していますが、この1年は誰も退職していません。その要因は「働き方」にあると思うんです。リモートワーク推奨・フレックスタイム制で、どこよりも自由な自信があります。試行錯誤の結果、ROCらしいスタイルが確立できたのかなと思っています。
――坂本さんといえば、これまでに多数の本を出版されていますが、きっかけは?
これまで7冊の本を出版してきましたが、最初は営業のためでした。名前を知ってもらわないと、当然仕事も来ない。だから会社の立ち上げと同時に本も出そうと。そうして生まれたのが2016年に出版した『Facebookを「最強の営業ツール」に変える本』です。
――本を書く仕事が天職だとおっしゃっていましたね。
書いている時間もですが、作っている過程すべてが好きなんです。今8冊目の出版準備を進めています。編集者の人に自分の考えていることに共感してもらい、そこからどんどん具現化されて人に伝わっていくプロセスが楽しくて。ブログなどとはまた違う、多くの人が関わるからこその価値があると思っています。書く作業は本当に大変ですが、「できない」と思わずに挑戦を続けています。
▲120にも多くの著書が並んでいる。
――出版含め、いろんなことにチャレンジしてこられている姿が印象的です。その源は?
「人間、何でもやればできる」という考えが根底にあるんですが、その原体験は母親の姿にあります。母は家庭の事情で僕たち兄弟を育てるために看護師を目指し始め、子育てしながら2〜3年かけて勉強し、資格を取得しました。しかも学校を主席で卒業して。
僕も親だからわかりますが、子育てって本当に大変ですよね。それでも母は家庭と並行しながら目標を達成した。そんな姿を間近で見ていたので「できないことなんて無いよな」と考えるようになりました。それで僕もやりたいと思ったことには挑戦しつづけています。
――新事業の『Beans.』も新たな挑戦の1つでしょうか。
はい。スペシャルティコーヒー豆専門店として、7月のオープンに向けて今は最終準備の段階です。僕自身コーヒーが大好きなのですが、「コーヒー=苦い」だけじゃない、”本来のコーヒーの味”を知ってもらいたいと思っています。ECからスタートし、店舗展開も視野に入れています。
――個人としてはTEDx への登壇も決まったそうですね。 (※1)
インドで開催されるTEDxに登壇する予定です。日本以外でも活動できる能力を身につけたいと考えたこと、ちょうど長男がインターナショナルスクールに入ることになったことが影響し、去年から英語を学び始めました。
せっかく学ぶなら目標を作りたいと思っていたとき、僕の先生がTEDに向けた指導経験を多数お持ちだということを知り「僕も出たいです。」と伝えて挑戦が始まりました。それから半年後に今回のインド大会への登壇が決まった形です。現在はTEDxに向けての練習に集中していて日常会話はまだ苦手ですが、これを機にビジネスや日常での英語の活用を目指していきます。
※1 TEDとは「よいアイデアを広めよう(Ideas Worth Spreading)」を理念とする非営利団体。世界の先頭を行く思想家や実行家たちが、自分の人生・体験についての講演を行っている。TEDxはその精神に基づいて世界各地で独自に運営されているプログラム。
――今後の目標について聴かせてください。
経営者としては、株式会社ROCを会社として更に大きく成長させていきます。Beans.を運営するもう一社は、この先コーヒー豆をはじめワインなど、自分の好きなモノを売る会社にしていきたいと思っています。
個人としては2回目のTED登壇を視野にいれて動く予定です。もちろん書籍の出版にも引き続き取り組みます。「SNSマーケティングの人」としてだけではなく、いろんなジャンルの本を出していきたいですね。『Beans.』や英語学習を通して経験したことを今後も本にして出版していくつもりです。
自分の本やビジネスが誰かの助けになったり、良い影響を与えられたことを知るのはとても嬉しいです。多くの人にとってそういう存在であり続けたいと思っています。
現状に満足せず、果敢に挑戦を続けている坂本さん。
諦めずに取り組み続ければ道を切り開くことができるのだと、取材を通して大きな勇気をもらいました。
今後のご活躍からも目が離せません。
■株式会社ROC
【HP】 https://www.rocinc.co.jp/
【Instagram】 https://www.instagram.com/rocinc_official/
■坂本 翔さん
【Instagram】 https://www.instagram.com/genxsho/
【X】 https://twitter.com/genxsho
※記事の内容は2024年6月取材時の情報に基づいています。