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120 WORKPLACE KOBE

  • 12月27日

ARISHIMA RECORDS 有島 彩花 さん

ARISHIMA RECORDSさんについて教えてください。

2020年から、まだあまり知られていないような海外のインディーアーティストとレコード制作を行い、小売店などへの卸を行っています。 「定額を払えば品物を買わずにいくらでもサービスが受けられる時代だけど、だからこそ良いものを形あるものに残したい。」という想いで今の活動を始めました。

元々、音楽に関わるお仕事を?

いえ、前職はアパレル関係で、音楽業界にいた訳でもなく、ただの音楽好きな女子でした。そんな中で、周りに音楽が好きだという話をしていたら、レコード屋さんの仕入れをお手伝いする機会をいただいたんです。ただ、聴いているジャンルがインディーすぎて、仕入れたいのにそもそも商品がないということも多かったんですよね。

このままではいつまで経っても進まない。じゃあ「無いなら作っちゃえばいいんだ」と思って、アーティストに体当たりでオファーをし、レコードを制作することになりました。

活動をスタートするに至った想いにもすごく共感できます。

いろんなものがサービスに吸収されていく中で、末路を想像した時に私はすごく怖くて。いろんな文化を継承されてきた方々がいらっしゃる中で、簡単に終わらせてしまうのは良くないなとずっと思っていました。消費するだけでなく、愛着を持って側において欲しいなと。

私にとってレコードはそういう思いを伝えるためのツールなんです。レコードだけに限らず、いろんなものを長く大切に使って欲しい、レコードがそういうきっかけになったら嬉しいなと思っています。

神戸の音楽シーンについて、どのように感じていますか?

町一番の新米な私が提言できる事なんて無くて恐縮ですが…自分自身が感じているのは、神戸はキュッとまとまっている小さな街でありながら、新しい音楽イベントが生まれたり、DJさんもたくさん活動していたり、音楽が身近にある場所だなと思います。音楽に関わる様々な先輩方が色んな動きをされているので、ここからもっと広がっていくんじゃないかなと楽しみにしています。

今後の目標はありますか?

ARISHIMA RECORDSからリリースしてくれたアーティストに恥じないような活動を続けていくことが目標です。

制作活動は本当に体力を使うので、思わず疲れ果てて「辞めようかな。」とこぼしたこともあったんです。そんな時に「(ARISHIMA RECORDSから)出してくれた人、かわいそうだね。」と言われて、自分本位にしか考えられていなかったと気づきました。もしアーティストが今後ARISHIMA RECORDSの話をしてくれた時に、恥ずかしい思いをさせたらだめだなと思ったんです。たとえ大きな動きが取れなかったとしても、活動を続けていかなければいけないと今は強く感じています。 

あと、最近はラジオ出演のお話などもいただいたりするので、音楽を届けるプレイヤーとして制作活動以外にも動けたらいいなと思っています。同じような活動をやってみたいと思っている人の背中を押すことができたら嬉しいです。

当日マルシェに並ぶ商品についても教えてください。

制作を担当したドイツの男性4人組バンド Rikasのレコードを始め、制作したもの以外にも オススメのレコードをお持ちします。ラインナップは当日を楽しみにお待ちください。

その他、オリジナルの缶バッジとロンTもご用意します。ロンTのイラストはBrother ZuluのTogetherのMVを作成したイラストレーターであり作家のDARLEYが手掛けてくれたもので、アリレコのテーマや願いが込められています。

会場にお越しの方へ、メッセージをお願いします。

レコードだけに限らず、皆さんが普段どんな形で音楽に親しんでいらっしゃるのか、お話しできたら嬉しいです。分からないことや気になることも、ぜひ気軽に尋ねてください!


STAFF  取材メモ

音楽を楽しむ方法として有島さんのような関わり方があるのかと、お話を聴いて目から鱗でした。”対話を通して音楽を伝えること”に情熱を注いでいらっしゃるARISHIMA RECORDSさん。音楽LOVERの方も、これから広げてみたい方も、ぜひお立ち寄りください。