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120 WORKPLACE KOBE

  • 1月16日

CÔNE 本岡 遊さん

■CÔNE(コーヌ)さんについて教えてください。

ケーキや焼き菓子のテイクアウトはもちろん、プロのバリスタが淹れるコーヒーとケーキを店内で気軽に楽しんでいただける「スタンディングパティスリー」です。

2022年7月1日にグランドオープンしました。

■これまでの間、本岡さんはどのようなご経験をされてきたのでしょうか?

専門学校卒業後に神戸のホテルでパティシエとして働いた後、フランスに渡りました。そこで2年間働き、帰国してからは東京や神戸のお店に。帰国後もフランス人のシェフの下でやっていたのですが、皆さんすごく遊び心もあって、彼らから「ケーキ作りってもっと自由でいいんだ」ということを学びました。

■スタンド形式のケーキ屋さんはとても珍しいと思うのですが、このスタイルには理由が?

フランスでは、カフェにはスタンドやバーカウンターがあって、常連さんが挨拶をしながらさらっと入ってくるようなフランクさや気軽さがあるんです。そのスタイルがいいなと思ったんですよね。

僕、ケーキ屋さんに入るときってちょっと緊張するんです。だからもっと入りやすいお店があってもいいのになと。お客様にもっと気軽に食べていただけるように、このスタイルを選びました。

■お店に並んでいるお菓子についても教えてください。

生菓子は大体15種類ほどお作りしています。

今はいちごの時期なので、フランスのクラシックなお菓子でもある「フレジエ」というケーキが特におすすめです。

焼き菓子のほうも、さまざまな種類をご用意しています。

1番人気はカヌレです。まっすぐストレート、伝統に忠実にお作りしています。

■コーヒーにもこだわっていらっしゃると伺いましたが…

コーヒーは焙煎から抽出まで元町のコーヒー専門店「FRANK」さんのバリスタが行っています。

実は僕、お客さんとしてFRANKさんにずっと通っていたんです。そこでオーナーの北島くんと仲良くなって「ケーキ屋やるんだけど、おいしいコーヒーも提供したいと思っているので一緒にやりませんか。」と声を掛けて、この形になりました。焙煎・抽出から販売まで、全てFRANKさんのバリスタが担当しています。

僕自身も、いつもおいしいコーヒーが飲めて幸せです。

■念願のお店をオープンされてから今日までを振り返ってみて、いかがですか?

毎日、目の前のことを頑張っていたらあっという間に過ぎちゃったなという感じなんですが(笑) 想像していたよりも多くのお客様に来ていただけたことが嬉しいです。

神戸ってケーキの激戦地じゃないですか。ケーキのことをよく知っているお客様ばかりですし。他にも名店がたくさんある中でうちを選んで来ていただけて、本当にありがたいなと思っています。

■本岡さんがお仕事される中で、どんなことを大事にされていますか?

自分が行きたくなるお店を作るとか、自分が食べたいと思うものを出していくということですね。

でも僕がひとりで決めている訳ではなく、スタッフ全員で垣根無く「こんな店だったら自分たちも行きたいよね」とアイデアを出し合いながら日々お店作りに取り組んでいます。

■このお仕事をしていて良かったなと思うのはどんなときですか?

正直、お客様がお店に入ってきてくださる度に毎回「良かったな」と思います。

ケーキを通じてお客様とつながることができるっていうのが一番嬉しいですね。

■今後の目標はありますか?

このお店を通じてケーキを食べることが特別なことではなく、もっと普通になっていけばいいなと思っています。時間があったからふらっと…とか、スタッフと喋りたいから…とか、「なんか気付いたら来ちゃってた」みたいな店が理想なんですよね。

お近くに住んでいらっしゃる皆さんの生活の一部になれたらと思っています。

■本岡さんはこれからどんな方とつながっていきたいですか?

神戸は農業も盛んなので、農家さんとつながって地元の素材を使って商品を作ってみたいですね。

「食」が好きな人はもちろんですが、全く業界が違う方ともつながっていけたらいいなと思います。


【神戸のここが好き!】

ちょっと小洒落ていて、その文化を大事にしているところです。

ケーキって味だけでなく見た目やお店のスタイルなども含めて楽しんでもらえるものだと思うのですが、神戸にはそういう付加価値にも気付いてくださるお客様がたくさんいるなぁと感じています。