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120 WORKPLACE KOBE

  • 1月16日

環(めぐる) 三宅 秀幸さん

■お仕事について教えてください。

 兵庫県の地方紙の神戸新聞社で、新規事業の仕事をしています。所属している部署は新聞広告を管轄するところで、広告主さんや広告代理店さんへの営業をしてきました。淡路や、北播磨、東播磨などの営業担当をしているときに、疲弊している地方経済を間近に感じました。ただ、広告をもらうだけではなく、広告主の「課題解決」をしたいと思って今の仕事をやりはじめました。
 環のプロジェクトは、東北の震災以降課題になっている地域エネルギーのプラットフォームを作るところからはじまりました。地域の自然エネルギーを「地エネ」と呼び、それを使った地域デザインを描く「地エネと環境の地域デザイン協議会」を2018年から立ち上げ、シンポジウムやエネルギーをテーマにしたツアーを実施しています。
 取り組みの中で、象徴的な商品を作ろうと思って作ったのが日本酒「環(めぐる)」です。

■「環(めぐる)」とはどのようなお酒ですか? 

日本酒環は、資源循環をテーマにしたお酒です。「飲むことで、地域の資源がめぐりだす。そして、美味しい」というのがキャッチコピーです。
 今回テーマにしている自然エネルギーが「バイオガス」です。バイオガスを課題解決の中心にした資源循環型の農業を兵庫県の地域のデザインとしました。神戸市北区の弓削牧場さんなどが取り組んでいます。畜産や食品由来の使い途のない有機物を発酵させ、エネルギーを取り出し活用し、その副産物である消化液を酒米の肥料にします。その酒米・山田錦を県内有志の酒蔵で醸してもらっています。
 2021年から4蔵でスタートし、2023年からは6蔵になります。みなさんに日本酒を飲んでいただくことで、賛同していただける酒蔵が増えて、資源循環型の農法が広がっていくことになります。

■お仕事をする上で大事にしていることは何ですか?

コンセプトとディレクションを大事にしています。強いコンセプトをまず最初に作り、それが勝手に広がることを大切にしています。

■これからどんな方とつながっていきたいですか?

私が取り組む別のプロジェクト「神戸レザー」で世界最大級のインテリアデザインの見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展します。神戸の良いものを世界中の人に発信していきたいと思っています。


【神戸のここが好き!】

住みやすいところが気に入っています。海と山に囲まれていて、とても過ごしやすいです。神戸は美味しい料理と日本酒が楽しめる世界でも有数の都市だと思います。神戸の良さを発信していきたいです。