- 7月06日
福進堂 石橋 有江さん
※2024年1月開催時の記事です。
■福進堂さんについて教えてください。
昭和8年創業 神戸の和菓子屋です。 当店では伝統の製法と味を大切に 地産地消を心がけ和洋菓子のオリジナル商品や季節限定の商品を揃え 食された時に笑顔になれるお菓子作りを目指しております。
■歴史のあるお店ながら、積極的にイベントにも出店されているそうですね。
実は、コロナの影響で考え方がガラッと変わったんです。お店でじっとしているだけでなく、自分たちの方向性に合ったところにはどんどん出店していきたいと思うようになりました。出店先で新しい情報や刺激ももらえるので、楽しく仕事ができたらいいなと思って積極的に参加しています。
地元のイベントもそうですが、昨年は沖縄で開催された『KOBE旅フェスタ&出張マルシェ』にも出店させていただきました。「(神戸に)行ったことあります!」という方も多くて、野球カステラや瓦せんべいを手にとって「懐かしいわ」とおっしゃっていた方もいらっしゃったりして。「今度、神戸に行ったらお店に伺いますね」と、ショップカードを持って帰ってくださった方もいて、とても嬉しかったです。
■お仕事をしていて、どんなときに嬉しいと感じますか?
一度お越しいただいたお客様がリピーターになって「これ美味しかったよ!」と伝えにきてくださると、とても嬉しいなと思います。お客様の「美味しい」という笑顔が1番ですね。
■今後チャレンジしていきたいことはありますか?
オーガニックのものや、地元・兵庫県産や国産の食材を使うなど、素材についても見直していきたいと考えています。これまでのイベント出店を通して、地元にもこんなに美味しい果物や野菜があったんだと知ることができました。今後はそんな繋がりも活用させてもらえたらと思っています。
それと同時に、昔から続く手焼きの瓦せんべいや瓦まんじゅう、野球カステラなどは この先も意識して残していきたいと思っているんです。手焼きだからこその味わいがあると思うんですよね。時代に合わせて新しいことにも挑戦しながら、昔ながらの福進堂らしさも同時に大事にしていきたいです。
■会場にお越しの方へ、メッセージをお願いします。
皆様の笑顔にお会い出来るのを楽しみにお待ち致しております!
【STAFF 取材メモ】
お話を通して印象的だったのは、石橋さんがとても前向きでポジティブでいらっしゃったこと。「これから残り何年頑張れるんだろうと考えたとき、何かをやるなら今しかないといつも思うんですよね。1日も無駄にしたくない、日々を大事にしたいと思っています。」という言葉に私も背筋が伸びました。真っ直ぐに、でも楽しみながら和菓子と向き合っていらっしゃる石橋さん。歴史と新しさの両方を感じる福進堂さんの優しい和菓子、贈り物にもおすすめです。